教育を授ける側に目を向けよう
今の教育現場を支える比較的若い年代の先生たちは、自分自身もゆとり教育を受けてきた世代です。そのためか、学校の授業を土曜日にも行うという意見が出るにもかかわらず、一向に土曜日に授業が開始される兆しがありません。土曜日が休みであることが当たり前になった子供たちに、意識の変革を求めるのはむずかしいという考え方があるのかもしれませんが、教え、導く側の先生にも意識の隔たりがあるのではないでしょうか。
ゆとりとは縁のない学校生活を過ごしてきた年代の先生と、ゆとり世代ではジェネレーションギャップも生まれます。とはいえ、これからメインになって学校での指導を担っていくのは若い人材であることから、彼らの考えを無視することはできません。IT機器を使いこなし、今話題になっていることについてもいち早く知り、子どもの心をつかむことができる人気者は、圧倒的に若い先生に多いでしょう。ゆとり世代が行う教育がどんな子供を育てることにつながるかは、長い目で見守る必要があります。